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東京都荏原学校歯科医会は、品川区の荏原地区の幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校の歯科校医を非常勤職員として派遣し、児童生徒の歯科保健管理に努めております。2園の区立幼稚園、16園の区立保育園、23園の私立保育園、14校の区立小学校、4校の区立中学校、2校の小中一貫校、2校の都立高校に対して園、及び小学校、中学校、高等学校での学校歯科保健活動に携わっております。
乳幼児に口腔保健は、生涯を通した口腔保険の出発点です。この時期の歯科健診は、それを通じて、育児支援を行うという意味を持つと考えられています。
そのためには、疾病や異常ばかりに目を向けず、むしろ歯科医学知識をもって子育てをサポートしております。
私立、公立保育園と幼稚園児を対象に6月1日〜11月30日の実施期間内に、各担当歯科医師が歯科健診を行っています。園児に対して歯科講話や歯みがき指導や、園の保母、園児の保護者に対しては歯科衛生教育を実施しており、内容をしては、むし歯にたいする知識の普及と歯みがき、間食の与え方、などを中心に指導をおこなっています。
学校での健康診断は歯の検査を実施する学校歯科医は、児童、生徒の年齢を考慮し、歯・口の発育や全身的発育が順調であり、健康に障害がないかを診断するのが目的であります。
学校保健活動としては、就学児健診では小学校に入学する前に健診をして治療勧告など適切な処置をお願いしております。また、児童、生徒の歯科健康診断については、疾病の予防、治療を知らせており、診断項目としては、むし歯・歯列不正・歯周疾患・顎関節の異常等の検査をしており、児童、生徒に対しては歯科講話や歯みがき指導を実施し、生涯を通じて歯、口の健康の大切さを指導しております。
品川区においては、平成22年度より小学校(モデル2校)において「給食後の歯みがき」事業を実施しており、この事業は数年後には品川区全小学校での実施を目的としております。本来、子どもたちの基本的な生活習慣を身に付けていくのは家庭での役割であると考えております。
しかしながら、食事や睡眠など基本的な生活習慣の乱れは、個々の家庭や子どもの問題として見過ごせる状況ではなく、社会全体の問題として、地域・学校が一丸となって取り組むべき重要な課題であり、特に学校がその中心的な役割を果たしつつ積極的に様々な立場の人々と連携を図りながらより効果的な指導を行い、家庭への啓発活動をすすめていかざるを得ない状況であると考えています。
そこで、基本的な生活習慣の一つである毎食後の歯磨きは、口腔疾患を予防し、健康を維持することは論を待たないが、そのほかの基本的生活習慣、つまり、早寝、早起き、朝ごはんなどを確立、定着する上で、極めて有効な生活行動であります。