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標記講演会を下記のとおり開催いたします。
記
日 時 : 平成25年 6月12日(水)午後8時半より
場 所 : 荏原歯科医師会館 1Fホール
講 師 : 昭和大学歯学部歯科補綴学講座 教授 馬場 一美 先生
表 題 : 「睡眠時ブラキシズム最前線—エビデンスに基づく合理的対応」
参加費 : 会員…無料、非会員…20,000円
※ 非会員の方で参加をご希望の方は事前に事務局までご連絡ください
(当日のお申込みは受付不可)
以上
「睡眠時ブラキシズム最前線—エビデンスに基づく合理的対応」抄録
睡眠時ブラキシズムは睡眠中に行われるGrindingとClenchingの総称で,咀嚼筋活動を主体とした非機能的運動です.ブラキシズムには覚醒時の最大咬合力を超える程大きい力を伴うものや数分間にもわたって持続するものがあり,その影響は顎口腔系に破壊的に作用する可能性があります.特に補綴臨床においては,歯の咬耗,ポーセレンの破折,歯根破折,インプラントの脱落など,ブラキシズム関連のトラブルには枚挙にいとまがありません.高度な知識と技術を駆使して渾身の治療を行っても,ブラキシズムの評価を誤り適切な対応を行わないと不幸な結果を招くことになります.これまで,齲蝕や歯周病についての多くの知見が積み重ねられ,それらは歯科医学の発展のために中心的な役割を担ってきました.また,近年のCAD-CAMを初めとするデジタル技術の導入,インプラント治療の進化は補綴歯科治療の質や予知性を飛躍的に向上しました.一方で,顎口腔系に生じる“力”への対応,つまり臨床において“顎口腔系に生じる力をどう読み,それに対してどのような対応をすべきか”,という問題については未解決な点が少なくありません.
近年,睡眠生理学的,あるいは生体力学的研究によりブラキシズム発生のメカニズム,ブラキシズムの顎口腔系への影響等について数多くの知見が集積されてきました.これらの情報を整理し正しい知識を得ないまま場当たり的に睡眠時ブラキシズムへの対応を行ってもその運用には自ずから限界があります.そこで,本講演では睡眠生理学ならびにバイオメカニカルな観点からの睡眠時ブラキシズムについての最新の知見を解説し,これらを基盤とした合理的な対応法を解説します.
※日歯生涯研修ICカードをご持参下さい。